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総務で役立つ資格とは?未経験から担当者までおすすめ5選

総務で役立つ資格おすすめ5選:未経験から実務担当者 資格ナビ

総務は企業活動を支える部門として、幅広い業務に携わります。

資格がないとできない業務ではありませんが、転職やキャリアアップを考えるとき、資格があると適性やスキルをアピールしやすくなります。

ここでは、総務の実務で役立つ資格を5つ厳選してご紹介します。

総務の仕事とは?求められるスキル

総務では、日常業務に直結する実務系の資格や関連する専門性の高さを証明できる専門系の資格が役立ちます。

総務部門の業務

総務は企業全体を支える部門であり、総務担当者には多岐にわたる業務を効率的にこなすスキルが求められます。

  • 固定資産管理
  • リース・レンタル取引
  • 福利厚生
  • 株主総会対応
  • ISO推進
  • ファシリティマネジメント
  • 警備・保安対策
  • リスク管理 など
求められる能力
  • コミュニケーション能力
    他部署や外部業者との調整
  • 事務処理能力
    文書作成やデータ管理の正確性
  • 法令知識
    企業運営に関連する法律の知識
  • ITスキル
    Excelやクラウドサービスの活用
  • 問題解決能力
    社内の課題を迅速に解決する力

総務で役立つ資格おすすめ5選

総務業務の多くは、資格が必須ということではなく、未経験からスタートできる仕事も多くあります。

採用条件ではなかったとしても、スキルレベルを証明できる資格は転職を有利に進めるアピール材料になります。

総務担当者の転職に有利な資格として、次の5つをおすすめします。

ビジネス実務法務検定試験

ビジネス実務法務検定試験は東京商工会議所が実施する公的試験です。

あらゆる企業活動に共通する法律実務の知識を身につけることができます。

企業法務やリスク管理に携わる総務業務に最適です。

試験情報

  • 受験資格
    誰でも受験できる
  • 試験日
    1級:12月(統一試験)
    2・3級:6~7月、10~11月
  • 試験地
    1級:各地のテストセンター
    2・3級
    ・IBT方式:自宅や会社など受験者のパソコンで受験する方式
    ・CBT方式:各地のテストセンターの会場に設置されたパソコンで受験する方式
  • 試験内容
    【1級】論述問題
    【2級】多肢選択式
    【3級】多肢選択式
  • 合格基準
    1級:200点満点で、各問題ごとに得点が50%以上かつ合計点が140点以上
    2・3級:100点満点で、70点以上
  • 合格率
    1級:10%程度
    2級:35%程度
    3級:50%程度
  • 問い合わせ
    東京商工会議所 検定センター

資格の活用法

ビジネスにおける業務上のリスク管理、コンプライアンスのための法律知識は、法務部門だけでなく、すべてのビジネスパーソンにとって必要な能力です。

企業活動の主要分野をカバーしているので、業種・職種を問わず管理部門で活かすことができます。

マイナンバー実務検定

マイナンバー実務検定は、マイナンバー制度をよく理解して、特定個人情報を保護し、適正な取り扱いをするための検定試験です。

試験情報

  • 受験資格
    誰でも受験できる
  • 試験日
    6月、9月、12月、翌年3月
  • 試験地
    公開会場試験:全国主要都市の試験会場
    オンライン試験:Webカメラとパソコンでどこからでも受験可
    CBT試験:全国の提携校でパソコン受験
  • 試験内容
    【1・2級】
    ・番号法の背景・概要
    ・総則
    ・個人番号
    ・個人番号カード
    ・特定個人情報の提供の制限等
    ・情報提供ネットワークシステム
    ・特定個人情報保護評価等
    ・個人情報保護法の特例等
    ・特定個人情報の取り扱いに関する監督等 など
    【3級】
    ・番号法成立の経緯・背景
    ・番号法の概要
    ・個人と番号法
    ・民間企業と番号法
    ・地方公共団体・行政機関・独立行政法人等と番号法
    ・番号法のこれから
    ・罰則 など
  • 合格点
    70%以上
  • 問い合わせ
    一般財団法人 全日本情報学習振興協会

資格の活用法

マイナンバー関連の業務が増えるなか、正しく対応するための知識とスキルがあることを証明できます。

3級の一般社会人レベルから1級の実務者レベルまでどの級からでも受験できます。

社会保険労務士

社会保険労務士は、労務管理や労働・社会保険の専門家としての国家資格です。

業務内容が企業と従業員に直結するものなので、総務担当のキャリアアップに役立ちます。

試験情報

  • 受験資格
    ・大学、短期大学卒業
    ・大学における修得単位数
    ・専門学校卒業
    ・高等専門学校(5年制)卒業
    ・定められた国家試験合格者や条件を満たす有資格者 など
  • 試験日
    年1回(8月)
  • 試験地
    北海道、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、福岡、熊本、沖縄
  • 試験内容
    選択式試験、択一式試験(マークシート方式)
  • 合格率
    6~7%程度
  • 問い合わせ
    全国社会保険労務士会連合会 試験センター

資格の活用法

一般企業では、保険手続きや給与計算、労務管理など、管理部門の業務を担当する場合に有利になります。キャリアチェンジや実績が少ない人の転職にも有効です。

社労士のおすすめテキストについては、こちらの記事でご紹介します。

社会保険労務士試験は独学できる?おすすめ市販テキスト(2025年版)
この記事では、社会保険労務士試験の独学におすすめの市販で手に入るテキストと選び方、使いこなし方についてご紹介します。

衛生管理者

衛生管理者は、事業場の作業環境の管理、労働者の健康管理、労働衛生教育の実施、健康保持増進措置などを行う国家資格です。

オフィスや工場など働く人の安全と健康を守る衛生管理者は、あらゆる業種で必要とされる資格ですので、総務担当の転職やキャリアアップで役立ちます。

試験情報

  • 受験資格
    ・大学(短期大学を含む)または高等専門学校を卒業し、その後1年以上の労働衛生の実務経験者
    ・高等学校または中等教育学校を卒業し、その後3年以上の労働衛生の実務経験者
    ・10年以上の労働衛生の実務経験者
    ・その他の受験資格は安全衛生技術試験協会サイトを参照
  • 試験日
    毎月(各地区安全衛生技術センターにより異なる)
  • 試験地
    全国の各地区安全衛生技術センター
  • 試験内容
    ・第一種:有害業務に係るものを含む関係法令と労働衛生、労働整理など(3時間)
    ・第二種:有害業務に係らない関係法令、労働衛生、労働整理など(3時間)
  • 合格率
    ・第一種:40%程度
    ・第二種:50%程度
  • 問い合わせ
    公益財団法人 安全衛生技術試験協会

資格の活用法

総務のなかでも安全衛生を担当する場合には必須となります。過労死や職場のメンタルヘルスが社会問題となり、業種を問わず役割が大きくなっています。

衛生管理者の資格については、こちらの記事で詳しくご紹介します。

人事総務担当者が衛生管理者になるには?メリットと資格の取得方法
この記事では、衛生管理者の役割や意味、資格の取得方法について詳しくご紹介します。

TOEIC(R)L&R TEST

TOEIC(R)L&Rテストは、英語で聞く・読む能力を測定する世界共通の判定試験です。

業種・職種を問わず、採用選考などの基準として参考にする企業が多くなっています。

試験情報

  • 受験資格
    誰でも受験できる
  • 試験日
    毎月1~2回(午前と午後の2回)
  • 試験地
    全国のエリアごとの試験会場
  • 試験内容
    ・リスニングセッション:約45分・100問
    ・リーディングセッション:75分間・200問
  • 問い合わせ
    一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

スコアの活用法

企業のグローバル化が進み、TOEICスコアを採用、昇格・昇進、海外赴任などの基準に用いる企業が増えています。

日常業務で英語を使用しなくても、あらゆるキャリアステージで求められます。

転職で必要となる英語力については、こちらの記事でご紹介します。

転職で必要とされる英語力とTOEIC対策:人事・管理系職種
この記事では、人事・管理系職種の転職・採用で不利にならない英語力とTOEIC対策についてご紹介します。

資格の選び方

資格を取得して転職活動やキャリアアップを有利に進めるには、資格の選び方が重要です。

目的に合わせて、資格を選び、ステップアップしていくことをおすすめします。

キャリアプラン

  • 短期目標:即戦力としてアピールする資格を選ぶ
  • 長期目標:将来的なキャリアアップに役立つ資格を選ぶ

求人企業や業界のニーズ

中小企業の総務であれば、幅広く業務を担当することになりますし、企業規模が大きくなれば特定の業務を担当することになるでしょう。

企業や業界で求められるスキルを理解し、それにマッチする資格を選ぶと効果的です。

資格の取得期間

資格を取得するには時間と費用がかかります。転職の希望時期や資格の難易度を考慮して、学習計画を立てる必要があります。

資格のアピール方法

資格を取得することで、転職活動では強みが増えます。資格を活かすには選考過程で上手にアピールすることが重要です。

  • 専門性のアピール:専門知識やスキルを証明できる
  • 自己成長の証明:資格取得のために努力した姿勢が評価される
  • キャリアアップの可能性:より幅広い業務や責任あるポジションを目指すことができる

履歴書・職務経歴書

転職の採用選考では応募書類の出来が合否を分けるといっても過言ではありません。

資格として記載するのはもちろんですが、資格を取得した理由や活用した事例なども説明できると効果的です。

面接対策

面接では応募書類の情報をもとに確認や補足の情報交換をして、相互の理解を深めることになります。

資格を取得したことで得られた知識やスキルを具体的にどのように活用して貢献できるかを伝えましょう。

まとめ|総務担当は適性やスキルを資格でアピール

総務担当者の転職活動では、実務で使える資格や長期的にキャリアを支える資格を選び、適性やスキルがあることをアピールしましょう。

また、取得した資格をどのように活用できるかを企業のニーズに合わせて、いかに上手に伝えられるかがポイントになります。

総務担当者としてステップアップの参考になれば幸いです。

参考:厚生労働省、ハローワークインターネットサービス、各試験実施機関

試験情報は変更される可能性があるため、最新情報は各実施機関の公式サイトをご確認ください。