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人事担当者がセカンドキャリア・キャリアチェンジで成功するには?

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人事業務に携わってきた人のなかには、「このままのキャリアでいいのだろうか」「この先どのようなキャリアを築けるのか」「セカンドキャリアにはどのような道があるのか」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。

私もそうでした。人事担当者として転職を考えたときに、アピールできる強みがないのでは?と心配になったのです。そこで、私は社労士を目指すことにしました。

ここでは、人事の専門性や経験を強みにしたセカンドキャリアの可能性についてご紹介します。

人事担当者におすすめのセカンドキャリア

ビジネス環境が大きく変化するなかで、人事の役割はますます重要になっています。

採用、労務管理、組織開発といった幅広い業務を担う人事の経験は、セカンドキャリアにおいても強みとすることができます。

セカンドキャリアを成功させるためには、自分の適性や人事経験の強みを理解して、上手に活かすことが大切です。

セカンドキャリアとは?

セカンドキャリアとは、一般的に定年や出産などキャリアの転換期において、新たに築くキャリア、第二の職業や仕事のことを意味しています。

人生100年といわれる時代になり、単なる「リタイア後の仕事」ではなく、自己実現や社会貢献の意味を持つ働き方として、転職を含めて使われるようになっています。

次のような社会的な背景により、セカンドキャリアが注目されるようになりました。

多様な働き方の普及

テレワークやリモートワークの普及により、働き方が多様化し、働く人の価値観も変化しています。

副業やフリーランス、オンラインビジネスなど、会社に所属しなくても働ける環境が整い、選択肢も増えてたことで、セカンドキャリアの可能性が広がっています。

平均寿命の延びと健康寿命の向上

日本の平均寿命は長く、60歳や65歳でリタイアするにはまだまだ健康で働ける人が多いです。健康寿命が伸びることで、「仕事を通じて充実した人生を送りたい」と考える人も増えています。

年金制度の変化と経済的な要因

公的年金制度の見直しにより、老後資金を補うために働き続ける必要がある人も少なくありません。

年金だけでは生活が難しいと感じる人が、追加収入を得るためにセカンドキャリアを選択するケースもあります。

セカンドキャリアの選択肢

セカンドキャリアにはさまざまな選択肢があります。自分の経験やスキル、ライフスタイルに合わせて適切な道を選ぶことが大切です。

起業・フリーランス

人事の経験やスキルを活かして独立する道があります。例えば、社会保険労務士やコンサルタント、講師業など、自分の得意分野を仕事にすることができます。

資格取得・学び直し

新たなスキルを身につけるために資格取得や学び直しをする人も多くいます。人事分野はもちろん、IT関連の資格など、需要の高い分野でのスキルアップが役立ちます。

転職・再就職

企業での経験を活かして、他の企業に転職・再就職するケースは最も一般的といえるでしょう。シニア層の採用を積極的に行う企業も増えていますので、専門スキルを活かして活躍できる場も多くなっています。

NPO・ボランティア活動

社会貢献を目的として、NPOやボランティア活動に携わる人も増えています。収入よりもやりがいを重視し、地域活動や教育支援などに関わることができます。

人事担当者の強み

人事担当者は、「人」に関わる経験とスキルを持っています。これらはセカンドキャリアにおいても大きな強みとなります。

コミュニケーション能力

人事担当者は、従業員との面談や社内研修、採用面接など、多くの場面でコミュニケーション能力を磨いています。この能力は、業種を問わず、多くの仕事で求められるスキルです。

組織運営とマネジメント能力

組織全体の課題を把握し、配置や育成を実行する経験は、管理職やコンサルタントといったキャリアに活かせます。

労務・専門知識

労働や社会保険に関する専門性は、企業のコンプライアンスを支える重要な知識です。これらの専門知識を活かして、社会保険労務士や企業の人事コンサルタントとして活躍する道もあります。

データ分析・課題解決能力

人事戦略においてもデータ分析が求められるようになっています。データを活用して組織課題を解決する力は、マーケティングや経営企画といった分野でも応用できます。

人事担当者のセカンドキャリアの職種

人事担当者が強みを活かして、セカンドキャリアとして選択できる具体的な職種について考えてみましょう。

社会保険労務士

労務管理や社会保険の手続きに精通している人事担当者にとって、社会保険労務士は有望な選択肢です。

資格を取得することで、社会保険労務士として独立開業することができます。また人事コンサルタントとしてコンサルティング業務を中心に活動することも可能です。

人事コンサルタント

企業の採用戦略や組織改革を支援するコンサルタントとして、人事系のコンサルティング会社に転職したり、独立する選択肢があります。

特に中小企業やスタートアップ企業では専門的な人事ノウハウが不足しているため、人事コンサルタントが活躍できるチャンスがあります。

キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー

従業員のキャリアを支援してきた人は、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーとして活動する道があります。

転職市場が活発化するなかで、キャリアについて考える個人をサポートできるスキルは人材サービス業界で重宝されます。「キャリアコンサルタント」として活動するには、資格を取得する必要があります。

研修講師・トレーナー

人材育成の経験を活かして、企業向けの研修講師として活動する道もあります。特に、リーダーシップ研修やハラスメント防止研修など、企業ニーズの高い分野での講師業は安定した需要があります。

人事テクノロジー(HR Tech)業界への転職

HR Tech企業では、人事業務の知識を持つ人材を求めています。自社の人事システムを開発・販売する企業で、プロダクト開発や営業職に転職するケースが少しずつ増えています。

海外人事・外資系企業

グローバル化が進み、海外拠点を持つ企業では海外人事の役割が重視されるようになっています。

海外赴任者のサポートや、多国籍チームのマネジメント経験がある人は、海外人事や外資系企業で新たなキャリアを築くチャンスがあります。

フリーランスの可能性

フリーランスとして活動する道もあります。例えば、企業の採用支援、社内研修の請負、キャリアカウンセリングの提供など、専門知識を活かした仕事が可能です。

また、人事に関する専門知識を記事として発信し、ライターやブロガーとして活動することもできます。

人事やキャリアに関するテーマは、多くのビジネスパーソンにとって関心の高い分野であり、情報発信の場は広がっています。

セカンドキャリアに必要な準備

セカンドキャリアは、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。

自己分析とキャリアの棚卸し

まず、自分がこれまでのキャリアで身につけたスキルや経験を整理し、どの分野に強みがあるのかを把握しましょう。

必要な資格・スキルの習得

社会保険労務士、キャリアコンサルタントなど、目指す職種に応じて資格を取得することが有利になる場合が多くあります。

デジタルスキルやマーケティングの知識を身につけることで、選択肢を広げることができます。

人脈の構築

セカンドキャリアには、人脈を広げておくことも重要です。異業種交流やオンラインコミュニティなどを活用し、新たな仕事のチャンスを見つけましょう。

小さな一歩から始める

いきなり転職や独立を目指すのではなく、副業やボランティア活動を通じて新しい仕事に慣れることも大切です。実際に副業やボランティア活動をしてみることで、自分の適性を確かめることができます。

社労士の副業については、こちらの記事でご紹介します。

社会保険労務士の副業:自分の力を試してみる
この記事では、勤務社労士や社労士試験の合格者に焦点を当てた副業の始め方と注意点についてご紹介します。

セカンドキャリアの成功ポイント

セカンドキャリアを充実させるためには、次のポイントを意識することが重要です。

自分の強みを見極める

これまでのキャリアで身につけたスキルや経験を振り返り、どの分野で活躍できるのかを明確にしましょう。

柔軟な姿勢を持つ

新しい環境や働き方に適応するためには、柔軟な姿勢が求められます。不足しているスキルがあるときには、新しいスキルを習得することも必要です。

人脈を活用する

セカンドキャリアでは、人脈が大きな力になります。前職の同僚や取引先、SNSでの交流などを活かして、情報を得たり仕事を紹介してもらうことも有効です。

ライフスタイルを考慮する

仕事だけでなく、プライベートの時間や健康管理など、ライフスタイル全体を考えたうえで、セカンドキャリアを選択することが大切です。

まとめ

セカンドキャリアは、定年後の仕事ではなく、新たな人生のステージとして捉えられるようになっています。

自分の経験やスキルを活かしながら、やりがいのある仕事に取り組むことで、人生の充実度がアップします。

働き方も価値観も多様化していますので、セカンドキャリアを前向きに捉え、準備を進めていくことが大切です。

人事担当者としての経験やスキルは、セカンドキャリアにおいても大いに活かせるはずです。

転職だけでなく、社会保険労務士、人事コンサルタント、キャリアコンサルタント、研修講師などとして独立する選択肢もあります。

自己分析を行い、必要なスキルを習得しながら、自分の強みや適性に合ったキャリアを見つけることが重要です。新たなキャリアへ一歩を踏み出す参考になれば幸いです。

参考:厚生労働省