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社労士試験の直前期3ヵ月にすること/してはいけないこと

社労士試験直前期の勉強法 社労士ナビ

社会保険労務士試験が近くなり、5月の連休明けからは直前期のモードにシフトします。ここからが本当の勝負です。

この時期になると、次のような不安を抱える人も多いはずです。私もそうでした。

  • 「あと3ヵ月しかない…間に合うかな」
  • 「今さら何をやればいいのかわからない」
  • 「これまでの勉強法でいいのか焦ってきた」

全然勉強が進んでいない人も焦ると思いますが、合格を狙えるラインに近づいている人ほど不安が出てくるのではないでしょうか。

3ヵ月は短いようで長い、残り3ヵ月をどう過ごすかで合否が分かれる可能性があります。

ここでは、直前期に7つのすることと、逆に7つのしてはいけないことをわかりやすく解説します。不安を抱える人も、今日から何をすればよいかがわかるようになっています。

社労士試験直前期の勉強法|7つのすること

まず、本試験の直前期にやることから見ていきましょう。

①過去問は「正解の根拠」まで

直前期で最も効果的なのは、「過去問の徹底」です。私も直前まで過去問題集を繰り返していました。

1問ごとに10回正解できることを目標していましたが、ほぼ目標を達成しました。

問題は正解できるようになればいいのではなく、その理由まで説明できるレベルになっていることが重要です。

やりっぱなしではなく、「繰り返し」と「正解の根拠」を積み重ねることで、得点力が飛躍的にアップします。

  • 7~10年分の過去問を繰り返す
  • 間違えた問題を「なぜミスしたか」まで分析する
  • 正解した問題も「なぜ正解なのか」まで説明する

②本試験の時間配分をシミュレーション

本番では時間との戦いになります。特に択一式は210分。これほど長時間の試験を受けるのは久しぶり、あるいは初めてという人もいるでしょう。

当日だけ集中力を切らさないようしようとしてもできるものではありません。模擬試験を受けて時間感覚を体に覚えさせることが重要です。

  • 1回は模試を受ける(受けられない人も模試形式で問題を解く)
  • 択一式は「1問3分」以内で解く練習
  • 選択式は「空欄1つに固執しない」判断力を鍛える

③法改正・白書・統計対策を進める

直前対策で差がつくのが、法改正・白書・統計の分野です。苦手な人が多いというか、対策不足の人が多い科目ですが、その分、しっかり対策すれば差をつけられる可能性が高くなります。

  • 法改正まとめ資料を毎日少しずつ消化
  • 白書・統計は出題されそうな問題傾向を分析して暗記
  • スキマ時間に復習

④苦手問題に集中する

今から満遍なくやろうとしても、時間が足りません。落としてはいけないのに解けない問題に集中して、潰せるかどうかで合格が近づきます。

苦手科目を得意科目にするということではなく、落とせない問題を確実に取りに行くという意味です。

「頻出分野なのに自分は苦手だ」「正答率が高いのに自分は解けていない」という問題は優先的に取り組みましょう。

  • 模試・過去問で正答率の低い問題をピックアップ
  • ピックアップした問題を集中して復習
  • 「苦手=点数が伸びやすい伸びしろ」と捉える

⑤今使っている教材をしっかりやる

直前期に一番避けたいのは「教材を増やす」ことです。

「今の教材では不安だから」という人だけでなく、これまで使ってきた教材はできるようになったので、「他の勉強もしよう」という人もいるかもしれません。

新しい教材を増やさなくても、模試の復習や法改正・白書・統計の対策などしなければならないことはたくさんあるはずです。

新しいことに手を広げず、今までやってきたことの完成度を高めるのが合格者の鉄則です。

  • これまで使ってきたテキストと過去問に集中
  • 間違えた問題ノートを1冊作って復習サイクルを作る
  • 新しい参考書は買わない。情報が増えると迷いも増える

⑥ 模試や直前講座を活用する

模試や直前講座は、本試験に慣れることと、その年の試験傾向を把握するために有効です。活用次第で総復習の効率が変わるだけでなく、本試験の結果を左右することになるでしょう。

  • 模試を受けて再受験形式(本番と同じ時間)で復習もする
  • 模試の「解説講義」や「動画解説」は必ず見る
  • 出題予想がある直前講座を活用するのも◎

⑦ 健康・メンタル・生活リズムを整える

本試験当日に実力を出し切れるかは、直前期の体調管理にかかっています。本試験は8月ですので、暑い夏を乗り切らなければなりません。

体調を崩さないように食事や睡眠に気をつけて過ごします。

  • 試験と同じ時間に起き、同じ時間に勉強する生活リズム
  • 寝不足・食事・運動習慣に気を配る
  • ストレスを感じたら軽い運動や仮眠でリセット

社労士試験直前期の勉強法|7つのしてはいけないこと

続いて、本試験の直前期にやってはいけないことを見ていきましょう。

① 新しい教材に手を広げる

さまざまな情報が入手できる時代なのはいいのですが、望んでいなくても入ってきた他の勉強法や教材の情報で焦ってしまうことがあるかもしれません。

「もっとよい教材があるのでは?」と不安になるのはよくわかります。よい教材であっても、直前期に初めてすぐ合格レベルになれるようなものはないでしょう。

直前期に新しい教材を始めることはおすすめできません。

  • 情報量が増えすぎて混乱する
  • 既存の知識との整合性が取れなくなる
  • 中途半端で終わり、効果が薄い

② 焦って網羅的に総復習する

社労士試験は満点を目指す試験ではありません。すべての内容を完璧にする必要はないのです。

むしろ、「やらなければならない範囲」を見極めることが重要といえます。

  • 時間が足りず、表面的な復習になる
  • 弱点克服が中途半端になり、伸びない
  • 疲弊してモチベーションが下がる

③ 苦手分野を避ける

直前期になると、「得意科目ばかりやって安心感を得る」という人がいると思いますが、これは要注意です。

得意科目を確実に得点源にすることは重要ですが、不得意科目で基準点に達しなければ合格できません。

繰り返しになりますが、頻出問題で間違う問題は解けるようにしておく必要があります。

  • 基準点を下回るリスクを見逃す
  • 苦手こそ点数の伸びしろなのに放置される
  • 合格ラインに届かない可能性が高くなる

④ 模試を受けっぱなしにする

模試は復習してこそ意味があります。結果に一喜一憂して、模試を有効活用しないのは、もったいなさすぎます。

模試はその時点での実力を測る目的もありますが、実践力を磨くために使うことが重要です。

  • 間違いがそのままになり同じミスを繰り返す
  • 結果を分析しないので弱点が明確にならない
  • 模試の価値が半減する

⑤ 一夜漬け的な暗記学習に頼る

短期的な記憶だけでは、社労士試験は乗り切れません。「繰り返し&理解」による記憶の定着にこそ合格への道があります。

  • 試験本番まで記憶が持たない
  • 応用問題に対応できない
  • 知識が曖昧で選択肢の判断に迷う

⑥ 学習ペースを急に上げすぎる

焦りから「今日から毎日6時間勉強しよう!」など急に無理をすると、続かずに失速する原因になります。

無理のないペースで本試験まで毎日継続することで、3ヵ月でも十分レベルアップできます。

  • 疲労でかえって集中力が低下する
  • 生活のリズムが乱れる
  • モチベーションがもたない

⑦ 生活リズムが夜型生活

試験は朝から始まります。夜型生活を続けていると、本番当日にパフォーマンスが発揮できない可能性があります。

夜の方が勉強が進む人も多いとは思いますが、朝から始まる試験に対応できるよう少しずつ整えていくことが必要です。

  • 集中力のピークが夜にズレてしまう
  • 試験時間に眠気・頭痛が出る可能性がある
  • 体調不良につながる

まとめ|社労士試験の直前対策は「やることを絞る」

社労士試験の直前3ヵ月は、「広く浅く」ではなく、「狭く深く」が鉄則です。

焦って新しい教材に手を出したり、全範囲を網羅的に見直そうとするのではなく、「今までやってきたことの完成度を高める」ことに集中しましょう。

今日からできる直前対策リスト

内容チェック
過去問7~10年分を繰り返して理由まで説明できるようにする
間違う問題、理由まで説明できない問題をピックアップして潰す
模試を受けて「解説講義」「再受験型」で復習する
生活リズムを整える
新しい教材は買わないと決める

残り3ヵ月。「焦らず」「惑わされず」「絞り込んで」行動できる人こそ、合格に近づけます。

本番まであと少し。ここが正念場です。努力が報われる日を信じて続けましょう!