社会保険労務士として独立開業するときには、メールアドレスが必要になります。営業活動やクライアントとのやり取りに信頼性のあるメールアドレスがほしいですよね。
フリーメール(Gmail、Yahoo!メールなど)を利用することもできますが、社労士事務所であれば、ホームページも必要になりますし、独自ドメインのメールアドレスを作成して、よりプロフェッショナルに活動することをおすすめします。
ここでは、社労士が独自ドメインを取得して、事務所と個人のメールアドレスを作成する方法についてご紹介します。
メールアドレスの作り方
まず、独自ドメインのメールアドレスを作成するには、ドメインを決めるところからスタートします。
ドメインを決める
ドメインはインターネット上の住所といわれています。「○○.com」や「○○.jp」などの文字列のことです。
ドメインにウェブサイト名や事務所名などを合わせたものをドメイン名といいます。ドメインはメールアドレスにも使用できます。
取得するドメインの決定
ドメインは、事務所名や個人名に関連するものを選ぶとよいでしょう。例えば、次のような形式が考えられます。
ドメイン例:用途
- suzuki-sr.jp:社労士の個人名
- sharoushi-suzuki.com:一般的な表記
- suzuki-office.jp:事務所の総合的な印象
- suzuki-roumu.jp:労務管理を強調
また、ドメインの種類には以下のようなものがあります。
- .com:一般的に認知度が高い商用向けのドメイン
- .jp:日本国内向けの信頼性が高いドメイン
- .co.jp:日本の営利法人のドメイン(取得するには登記が必要)
- .biz:ビジネスや商用向けに特化したドメイン
- .info:Informationを意味するドメイン
主なドメイン取得サービス
ドメイン取得サービスを利用すると、簡単に独自ドメインを取得できます。
- お名前.com
国内シェアNo.1。多くのドメインに対応し、24時間365日の電話サポートを提供しています。 - XServerドメイン
格安で人気ドメインを取得可能。ドメイン運用に十分な機能を標準で装備しています。 - ムームードメイン
初心者でも簡単に設定できる機能。格安でドメインが取得できます。 - Google Domains
Googleアカウントで利用可能。セキュリティ重視のサービスです。
レンタルサーバーとセットでドメイン取得できるサービスもありますので、利用状況や目的に合ったサービスを選んでください。
ドメインの購入手続き
ドメイン取得サービスを利用して、独自ドメインを取得する場合は、次のような手続きで購入します。
希望のドメインを検索
ドメイン取得サービスの検索ボックスに希望するドメイン名「suzuki-sr.jp」などを入力し、取得できるかを確認します。
すでに取得されていて使えない場合、別の名称や「.com」「.jp」などを検討しましょう。
取得可能な場合は購入
希望するドメインが取得可能なら、購入手続きを進めます。ドメインの料金は種類によって異なりますが、年間の利用料は1,000円〜3,000円程度です。
「.jp」や「.co.jp」は比較的高く、「.com」や「.net」は安く設定されていることが多いです。
支払い方法を選択し、登録手続きを完了
クレジットカードや銀行振込、PayPalなどの支払い方法を選択して、契約を確定します。
登録時には、契約者の情報(氏名、住所、メールアドレスなど)の入力が必要になります。
メールアドレスを作成する方法
ドメインを取得しただけでは、メールアドレスを作ることはできません。メールサーバー(メールホスティング) を設定する必要があります。
レンタルサーバーを利用すると、手間をかけずに独自ドメインのメールアドレスを作成して、運用することができます。
レンタルサーバーを契約
個人でサーバーを用意する場合には、レンタルサーバーを契約(月額100円~1,500円程度)します。
各レンタルサーバーのサービスからプランを選び、契約します。メールのみの運用であれば、低価格プランで問題ありませんが、ホームページも作成する場合は、上位プランも検討した方がよいでしょう。
独自ドメインをサーバーに設定
独自ドメインをサーバーに設定します。具体的には、レンタルサーバーの管理画面で、取得済みの独自ドメインを登録します。
その後、ドメインの設定を変更して、サーバーと紐付けることで、メールの送受信ができるようになります。
管理画面からメールアカウントを作成
サーバーの管理画面にログインして、新しいメールアドレスを作成します。
「info@○○-sr.jp」など用途に応じたアドレスを複数作って、メールを管理することができます。
メールソフトで送受信設定を行う
作成したメールアドレスを、OutlookやGmailなどのメールソフトに追加します。
SMTP・IMAPの設定情報を入力して、送受信テストを行えば、独自ドメインのメールが利用できるようになります。
信頼性の高いレンタルサーバー
ドメインを取得して、事務所サイトも作成するのであれば、信頼性の高いレンタルサーバーを選びましょう。
ドメイン取得サービスと同じ会社が提供するレンタルサーバーを利用すると、簡単にメールアドレスを作成できます。
レンタルサーバーとセットにすると、独自ドメインを安く取得できる場合がありますので、要チェックです。
また、多くのレンタルサーバーには、メール機能が標準で含まれていますので、追加料金なしでメールアドレスを設定できます。
主なレンタルサーバー
- Xserver(エックスサーバー)
- ロリポップ!
- さくらインターネット
Xserver(エックスサーバー)
エックスサーバーは、国内で非常に人気の高いレンタルサーバーの一つで、初心者から企業まで幅広く利用されています。
高速なSSD環境を提供し、99.99%の稼働率で安定運用ができます。無制限のメールアドレス作成が可能ですので、ビジネス用にも適しています。
自動バックアップ機能やセキュリティ対策も充実し、信頼性が高いサーバーです。
私は事務所サイトを作成するときに、Xserverと契約しました。このサイトもXserverでドメイン取得からWordPressのインストールまで行っています。
おすすめポイント
- 高速・高安定性
NVMe SSDを搭載し、高速な処理能力を提供。サーバー稼働率も99.99%以上と非常に安定。 - WordPressに最適
簡単インストール機能や自動バックアップ機能があり、初心者でも簡単にサイトを運営可能。 - セキュリティ対策が充実
無料SSL対応、不正アクセス防止機能、WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)標準搭載。
注意点
- 料金がやや高め
月額990円からと、他のレンタルサーバーと比べるとややコストがかかる。 - 初心者にはオーバースペックの可能性
個人の小規模サイトにはやや機能が豊富すぎる場合も。
おすすめの人
- 高速・高性能なサーバーを求める人
- アクセスが多いブログや企業サイトを運営する人
- WordPressサイトを安定的に運用したい人
ロリポップ!
ロリポップ!は、個人ユーザーや初心者に特に人気のあるレンタルサーバーです。低価格ながらも基本機能がしっかりしていて、コスパの良さが魅力です。
低コストで独自ドメインのメールアドレスを運用できます。WordPressとの相性も良く、小規模事務所に適したサービスです。
おすすめポイント
- 料金がリーズナブル
月額100円から利用可能で、初心者でも気軽に始められる。 - WordPressが簡単に導入できる
専用の「WordPress簡単インストール」機能があり、初心者でも短時間でサイトを立ち上げ可能。 - 豊富なプラン展開
エコノミーからハイスペックなプランまで、多様なニーズに対応。
注意点
- 高負荷時の安定性に課題
エコノミープランやライトプランでは、アクセスが集中するとサイトが遅くなることがある。 - サポート体制が少し弱め
電話サポートは一部のプランのみ対応。
おすすめの人
- できるだけ安くレンタルサーバーを利用したい人
- 初めてWordPressサイトを運用する初心者
- 小規模なブログやサイトを作りたい人
さくらインターネット
さくらインターネットは、老舗レンタルサーバーで、安定性とコストパフォーマンスのバランスの良さが魅力です。
お手頃な価格ながらセキュリティ対策も充実。メールアカウントが無制限で利用でき、長期運用にも向いています。
おすすめポイント
- 安定したサーバー運用
長年の実績があり、安定性に定評がある。 - 料金が手頃
月額400円から利用可能で、コストパフォーマンスが高い。 - メールやデータベース機能も充実
独自ドメインのメールアドレスが利用可能で、ビジネス用途にも向いている。
注意点
- 初心者向けのサポートがやや少なめ
マニュアルは充実しているが、他のサービスに比べるとやや難易度が高い部分も。 - WordPress運用にはスタンダードプラン以上が必要
最安プランではWordPressが利用できない。
おすすめの人
- 低価格で安定したレンタルサーバーを求める人
- 長期間の運用を視野に入れたサイト運営を考えている人
- 独自ドメインのメールを活用したい人
独自ドメインのメールアドレスを取得するメリット
独自ドメインのメールアドレスを作成すると、運用コストはかかりますが、次のようなメリットがあります。
信頼性の向上
「example@gmail.com」や「example@yahoo.co.jp」よりも、「info@○○-sr.jp」 のようなメールアドレスの方が、クライアントに対して信頼感があります。
士業は信頼が重視される職業ですので、独自ドメインを使うことにはメリットがあります。
ブランディングの強化
独自ドメインを取得することで、事務所のブランドを確立できます。
例えば、「○○労務事務所(○○-sr.jp)」 というドメインを使えば、名刺やウェブサイト、メールアドレスに一貫性が生まれます。
迷惑メールと誤解されにくい
フリーメールのアドレスは、迷惑メールとしてフィルタリングされる可能性が高くなります。
独自ドメインのメールアドレスを使用することで、メールの到達率を上げることができます。
メール管理の自由度が高い
独自ドメインのメールアドレスを使用すると、複数のアドレスを作成できるので、次のように役割ごとに整理することができます。
- info@○○-sr.jp (問い合わせ用)
- support@○○-sr.jp (顧客サポート用)
- suzuki@○○-sr.jp (個人の担当者用)
どのレンタルサーバーを選ぶべき?
どのレンタルサーバーを選べばよいかは、利用目的によって変わってきます。
高速安定を求めるならエックスサーバー、コスト重視ならロリポップ!、安定性とコスパのバランスを求めるならさくらインターネット、などの選択になるでしょう。
自分の目的に合ったサーバーを選んで、社労士のビジネスに役立ててください。
サーバー名 | 特徴 | 料金 | おすすめの人 |
---|---|---|---|
エックスサーバー![]() | 高速・高性能・安定性抜群 | 990円/月~ | 企業サイト、アクセスの多いブログ運営者 |
ロリポップ!![]() | 低価格で初心者向け | 100円/月~ | 初心者、小規模サイト運営者 |
さくらインターネット![]() | 老舗の安心感、コスパ○ | 400円/月~ | 低価格で安定した運用をしたい人 |
サービス情報は変更になる場合がありますので、最新情報は各レンタルサーバー公式サイトをご確認ください。
まとめ
独自ドメインのメールアドレスを作ることで、社労士事務所の信頼性をアップさせ、クライアントとのスムーズなやり取りができるようになります。
事務所のブランディングや業務効率化にも役立ちますので、独自ドメインのメールアドレス作成をおすすめします。
社労士事務所の開業10ステップ
①社労士事務所のオフィスを決める
②社労士の名刺を作る
③社労士のメールアドレスを作る
④社労士事務所のコンテンツを決める
⑤社労士事務所のホームページを作成する
⑦社労士事務所のウェブサイトを運営する
⑧社労士事務所のパンフレットを作る
⑨社労士事務所のロゴを作る(適宜)
⑩事務所名やロゴの商標登録をする(適宜)
参照:各レンタルサーバー公式サイト