士業・社労士事務所のホームページには、訪れた人が求める情報をスムーズに見つけられるように、わかりやすいメニューを設定することが重要です。
専門性や強みを強調することで、肝心な情報がどこにあるのか見つけにくいウェブサイトを見かけることがあります。訪問した人は、ワンクリックしかしてくれないつもりでサイトの構成を考えましょう。
ここでは、士業サイトにヘッダー・フッターのナビゲーションメニューを設定する方法について社労士事務所を例にしてご説明します。
社労士事務所サイトのメニュー
Webサイトの一番上に表示される部分を「ヘッダー」といい、サイトの下に表示される部分を「フッター」といいます。この部分に「ナビゲーションメニュー」を設置することができます。
ヘッダーとフッター
「ヘッダー」には「サイトタイトル」や「ロゴ」、「キャッチコピー」、「ナビゲーションメニュー」などが設置されます。ウェブサイトに訪れた人が最初に目にする重要なエリアです。
「フッター」には「ヘッダー」に入れなかったメニューやサイトの副次的な要素を設置します。
ヘッダーやフッターに設置した要素は固定ページや投稿に表示されます。
ナビゲーションメニューとは
「ナビゲーションメニュー」とは、ウェブサイトに訪れた人が目的のページに移動しやすいように設置されるリンクメニューのことです。
WordPressでは管理画面のメニュー「外観」→「メニュー」から「ヘッダーメニュー」や「フッターメニュー」を設定することができます。
WordPressのメニュー機能
WordPressには「メニュー機能」が標準で搭載されていますので、管理画面から簡単にカスタマイズできます。
メニュー機能を利用すると、「固定ページや投稿記事へのリンク」「カテゴリーやタグへのリンク」「外部サイトへのリンク」などを簡単に設定できて、サイトの構造を整理しやすくなります。
事務所サイトのメニュー構成
社労士事務所のウェブサイトでは、次のような項目から重要なものをメニューに設定するとよいでしょう。
- ホーム(必須)
- サービス案内(必須)
・料金
・契約の流れ - 実績・お客様の声
- ブログ・お役立ち情報
- お問い合わせ(必須)
・無料相談 - 事務所概要・アクセス(必須)
- プライバシーポリシー
- サイトマップ
これらの項目を整理することで、訪問した人が求める情報にすぐアクセスできるようになります。
ヘッダーメニューを作成する
ヘッダーメニューには必須コンテンツの「ホーム」「サービス内容」「事務所概要」「お問い合わせ」を配置するとわかりやすくなります。
ウェブサイトの目立つところに表示されますので、サイトに訪れた人を目的のページに案内できるように設定します。
ヘッダーメニューの作成手順
- WordPressの管理画面にログインする。
- メニュー「外観」→「メニュー」に移動する。
- 「新しいメニューを作成」ボタンをクリックする。
- メニュー名を入力する(例:「ヘッダーメニュー」)。
- サイドメニュー「固定ページ」タブから追加したいページにチェックを入れる。
- 「メニューに追加」ボタンをクリックする。
- 必要に応じて「カスタムリンク」や「カテゴリー」からも項目を追加する。
- 選択した項目をドラッグ&ドロップで並び替える。
- 「メニュー設定」セクションで「ヘッダーメニュー」を選択する。
- 「メニューを保存」をクリックする。
ヘッダーメニューのカスタマイズ
ドロップダウンメニューを作成するには、メニュー画面で、サブメニューにしたい項目をドラッグして、親メニューの下に少し右寄せに配置します。
メニューを保存すると、ドロップダウンメニューとして表示されます。
「カスタムリンク」機能を使用すると、社労士関連の外部サイトのリンクを設定することもできます。
プライバシーポリシーのページを作成する
プライバシーポリシーとは、ウェブサイトで収集した個人情報の取り扱いについて明文化したものです。
社労士事務所のウェブサイトでは、お問い合わせとして個人情報を収集することになりますので、個人情報保護方針を掲載することが望ましいといえます。
プライバシーポリシーに関する項目の例
- 個人情報の取得方法
- 個人情報の利用目的
- 個人情報の管理方法
- 個人情報の第三者への提供
- 個人情報の開示・削除等について
- 個人情報の取り扱いについての窓口・連絡先
プライバシーポリシーページの作成手順
- WordPressの管理画面にログインする。
- メニュー「固定ページ」→ 「新規追加」をクリックする。
- 見出しに「プライバシーポリシー」と入力する。
- 本文にプライバシーポリシーの内容を記載する。
- 「公開」ボタンをクリックする。
プライバシーポリシーページの設定
WordPressにはプライバシーポリシーページを設定する機能があります。
- メニュー「設定」→ 「プライバシー」に移動する。
- 「既存のページを使用」から作成したプライバシーポリシーページを選択する。
- 「このページを使用」をクリックして設定を完了する。
サイトマップのページを作成する
サイトマップには、ウェブサイトを訪問した人向けのものと検索エンジン向けのものがあります。
事務所サイトを訪れた人のためには、サイト全体のコンテンツをすぐに確認できるようにHTMLサイトマップを掲載すると親切です。
XMLサイトマップは、検索エンジンがサイト内のページを正しくインデックスするために必要なファイルですが、ページ数が少ない場合(50ページ未満)には作成しなくてもよいとされています。
HTMLサイトマップの作成
- 「WP Sitemap Page」プラグインをインストール・有効化する。
- メニュー「固定ページ」→ 「新規追加」 をクリックする。
- 見出しに「サイトマップ」と入力する。
- 本文にショートコードを挿入して「公開」する。
- ナビゲーションメニューやフッターにサイトマップページのリンクを追加する。
XMLサイトマップの作成
XMLサイトマップを作成するにも、プラグインを使用すると便利です。いくつかありますので、目的に合ったものを選んでお使いください。
- XMLサイトマップ作成のプラグインをインストール・有効化する。
- プラグインの設定に移動して、サイトマップを有効化する。
- サイトマップのURLを確認して、Google Search Consoleに登録する。
フッターメニューを作成する
フッターメニューは、ウェブサイトの最下部に表示されます。サイトに共通して表示させたいメニューを設置します。
「プライバシーポリシー」や「サイトマップ」、「事務所概要」などのページを配置することで、事務所サイトの信頼性や訪問した人の利便性を向上させることができます。
フッターメニューの作成手順
- WordPressの管理画面にログインする。
- メニュー「外観」 → 「メニュー」 に移動する。
- 「新しいメニューを作成」ボタンをクリックする。
- メニュー名を入力する(例:「フッターメニュー」)。
- サイドメニュー「固定ページ」タブから追加したいページにチェックを入れる。
- 「メニューに追加」ボタンをクリックする。
- 選択した項目をドラッグ&ドロップで並び替える。
- 「メニュー設定」セクションで「フッターメニュー」にチェックを入れる
- 「メニューを保存」をクリックする。
フッターメニューのカスタマイズ
フッターメニューのデザインを変更するには、テーマによって異なりますが、次のような方法があります。
- テーマカスタマイザーを使用
「外観」→ 「カスタマイズ」から「メニュー」または「フッター」セクションでデザイン調整ができます。 - カスタムCSSを追加
「追加CSS」セクションでフッターメニューのスタイルを変更できます。
まとめ
Webサイトを訪れる人は、すぐに目的の情報にアクセスしたいと考えています。社労士事務所サイトであれば、相談したいという気持ちになってからは、他のコンテンツをいろいろ閲覧するかもしれませんが、まずは求める情報に辿り着きたいはずです。
事業の専門性や強みをアピールすることは必要ですが、専門用語を並べたトップページやメニューでは、どこに移動すればいいのかよくわかりません。わかりやすくサイト内を案内するメニューを設置しましょう。
ナビゲーションメニュー、プライバシーポリシー、サイトマップの適切な設定は信頼性向上とSEO対策に役立ちます。WordPressの標準機能やプラグインを活用すれば、初心者でも簡単に設定できますので、ぜひ作成してください。
事務所サイトを構築する10ステップ
①ホームページ作成の手順を知る
②掲載するコンテンツを決める
③WordPressの事前準備をする
④Webページ作成の順序を確認する
⑤サイトタイトルを決める
⑥サイトに事務所概要ページを作る
⑦サイトにお問い合わせページを作る
⑧サイトにサービス案内ページを作る
⑨サイトのトップページを作る
⑩サイトにブログ記事を作る
事務所サイトの運用については、こちらの記事でご紹介します。
