社会保険労務士試験は8月に行われます。本試験の直前にはどのような勉強をすればよいのでしょうか。
社労士試験は選択式(80分)、択一式(210分)とかなり長い時間をかけて行われます。本番では、これまで勉強してきた実力をどれだけ発揮できるかが問われることになります。直前期には、本番に向けて実践力を強化することが重要です。
ここでは、社労士試験の直前対策についてご紹介します。
本試験に向けた対策
社労士の本試験は8月です。試験の申込みは5月末までですので、ゴールデンウィーク明けからは徐々に本番を意識した勉強法にシフトしていきます。
社労士試験の出題形式
これまでは過去問題集を中心にアプトプットをしてきましたが、直前期には本試験の出題形式を意識していくことが必要になります。
社労士試験は8科目で午前に選択式試験、午後に択一式試験が行われます。
選択式試験
- 労基法・安衛法
- 労災保険法
- 雇用保険法
- 労働一般常識
- 社保一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
1科目5点満点で合計40点満点
選択式試験は80分で8問出題されますので、1問あたり10分のペース配分になります。
択一式試験
- 労基法・安衛法(10点)
- 労災保険法(10点)
- 雇用保険法(10点)
- 労働一般常識(5点)
- 社保一般常識(5点)
- 健康保険法(10点)
- 厚生年金保険法(10点)
- 国民年金法(10点)
合計70点満点
択一式試験は210分で70問出題されますので、1問あたり3分のペース配分になります。
本試験に備えた模試の活用
6月頃からは本試験前に備えて総仕上げをしていく時期になります。私はこれまで通り過去問題集を繰り返し、正解率が8割以上になっていることを確認しました。
一度は解けた問題を間違えたりすることは多々あるのですが、科目ごとに平均して目標を達成できていればよしとしました。
この時期になると資格スクールでは模擬試験が行われますので、独学で勉強している人も1回は受験することをおすすめします。
模試は本試験と同じように実施されますので、実際に模試の会場に足を運び、本試験の形式で問題を解くことができます。自分で問題集を解くのと、試験会場で時間配分をしながら問題を解くのとでは、かなり違うということが模試を受けてみるとよくわかると思います。
新たな課題が見えてくることもありますが、本試験までにはまだ時間がありますので、克服に向けて取り組むことができます。
私はLECの模擬試験を2回受けて、間違えたところを重点的に復習しました。さらに模試の問題を同じ時間設定で2回ほど繰り返し、本試験のように問題を解く練習をしました。
模試を受けることができない人も予想問題などを使って、本試験と同じ時間配分で問題を解く練習をしておきましょう。社労士試験は長時間行われますので、集中力を保つ訓練をしておくことも重要です。
本番のシミュレーション
全国で大規模に行われる公開模試は、本番のような緊張感で問題を解くことができます。他の受験生とともに模試を受けることで本試験の空気感のようなものを少しはつかめると思います。
私はほぼ独学でしたので、模試の会場で他の受験生と接し、「こういう人たちが受験するんだなぁ」「このなかの上位に入れるかなぁ」などと考えたりしながら緊張感を味わいました。
自分のレベルや課題を把握
受験した模試の成績表で自分の実力や全国の受験生のなかでの位置がわかります。また弱点なども明らかになりますので、本試験までにしなければならないことを把握することができます。
この時期に新たな課題を見つけてしまうと焦る気持ちもありますが、本試験までの時間は残っていますので、落ち着いて取り組むことが大事だと思います。
私が最初に模試を受けたときの結果は微妙でした。それなりに過去問題集も解けるようになっていたので力試しのつもりでしたが、思ったほど点数が取れなかったのでがっかりしました。
全然だめだったのであれば「来年もあるさ」という気持ちになったかもしれませんが、そこまでではない微妙なところだったので焦る気持ちが大きかったです。一発合格を目指していましたし、ここまで来たら「何としても本試験までに合格ラインを目指そう」と奮起しました。
初めて見る問題や多くの人が苦手とする一般常識問題は自分だけでなく、他の人にとっても解くのは難しいはずですので、焦りすぎず、やるべきことをしっかりやっていけば大丈夫だと思います。
的中率の高い良質の問題
模試の問題は最新の試験傾向を踏まえて作成された良問です。的中率も高く似たような問題が出題されることはよくあります。特に一般常識問題はしっかり押さえておくといいと思います。
直前期のポイント
勉強の進捗状況によって優先順位は変わってきますが、本試験を受けるのであれば、次のようなポイントを押さえて進めることをおすすめします。
白書・法改正の見直し
社労士試験は白書や統計データからの出題がありますが、あまりできていない人も多いと思います。直前期には重要なキーワードや数値を見直しておきましょう。特に改正点は出題される可能性が高いので、最新情報を押さえておくことが必要です。
苦手分野の対策
直前期には苦手分野を克服しようとするのではなく、最低限の点数は取ることを目標にします。落としてはいけない基本的な事項は繰り返し復習して、確実にしておきましょう。
優先度の高い項目に注力
直前期には新しい知識を入れるより、頻出項目について優先的に取り組むことをおすすめします。
直前期の過ごし方
本試験が8月ですので、直前期は暑さとの闘いも大変になります。時間的な焦りに加えて体力の消耗もあり、ここで体調を崩してしまうと大きなダメージになります。体調にも気を付けながら過ごしましょう。
目標・目的を再確認する
これまでがんばってきた結果が1日の試験で出てしまいます。「なぜ勉強してきたのか」「どうして社労士になりたいのか」を改めて明確にして、モチベーションを維持するようにしましょう。
詰め込みすぎない
焦る気持ちはあるのですが、新しい教材をはじめたり、難しい問題に取り組むよりも、これまで学習したことを取りこぼさないようにすることの方が大事です。
この時期になってわからないことや細かい内容を覚えようとしても混乱の方が大きいと思います。私は大きく勉強法を変えることはせずに問題を解く精度を上げていくことに力を入れました。
夏休み・お盆を有意義に使う
夏休みやお盆休みを取れる人は、本試験前にまとまった勉強ができる最後の時期になります。時間を意識しながら問題を解いたり、模試の問題を復習することで本試験までにレベルアップすることができます。
リフレッシュも必要
暑い時期ですので、疲れをためすぎないよう適度なリフレッシュも必要です。運動でも睡眠でもお酒でも自分にとってリラックスできる時間はあっていいと思います。がんばりすぎず普段どおりの生活というのもありだと思います。
本試験当日の準備
あまり緊張しすぎることなく、落ち着いて当日を迎えられることが一番です。
事前に準備しておくといいもの
- 受験票
- 身分証明書
- 筆記用具
- 時計
- 飲み物 など
まとめ
社労士試験は気力、体力が必要です。直前期は総仕上げで本番に備えるとともに体調にも配慮して過ごしましょう。
本試験会場の下見に行く人も多いようですね。私は知っている場所でしたので、下見には行きませんでしたが、当日の試験会場の雰囲気は独特でした。知らない場所であれば、さらに緊張感が増したと思います。
行けるようであれば下見しておくと少し安心材料が増えます。初めて行く場所であれば、早めに会場に到着するようにして余計な焦りを避けることをおすすめします。
直前期は勉強の進捗などによってそれぞれやるべきことが違ってきますので、私の過ごし方がどれだけ役立つかはわかりませんが、本試験に自信を持って臨むために参考になることがあれば幸いです。
①社労士試験の内容を知ろう
②社労士試験一発合格の計画を立てよう
③社労士試験の勉強方法:社会人の学習スタイル
④社労士試験の勉強時間:最短合格に
⑤自分に合った教材を見つけよう:独学編
⑥社労士試験の通信講座を見つけよう
⑦社労士試験の通学・スクールを選ぼう
⑧社労士試験勉強のコツ:労働関係科目編
⑨社労士試験勉強のコツ:社会保険科目編
⑩社労士試験直前期の勉強法:模試を受けよう
自習室の活用については、こちらの記事でご紹介します。
