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社会保険労務士の事務所サイトを運用しよう!

パソコンとネットワークイメージ 社労士ナビ

社労士にとって、事務所サイトの運用は重要な業務の一つになっています。事務所サイトを適切に運用することで、新規顧客の獲得ブランディングの強化が期待できます。

私は社労士事務所のウェブサイトを自作して、自ら運用することで、お問い合わせにつながるツールに育てることができました。

ここでは、社労士が事務所サイトを効果的に運用するためのポイントについてご紹介します。

事務所サイトを見てもらうためのポイント

事務所のホームページができたら、より多くの人に見てもらうために運用していきます。サイト構築は外部に依頼した場合でも、運用は事務所内でした方が情報発信などの対応はスムーズです。

もちろん、戦略的に外部に依頼するということもありだと思います。

事務所サイトの目的を明確にする

事務所のウェブサイトを運用するにあたり、まず目的を明確にすることが重要です。目的を明確にすることで、効果的なサイト分析や改善ができるようになります。

主な目的

  • 新規顧客の獲得
    検索エンジンや広告を活用し、相談や依頼につなげる
  • 既存顧客のサポート
    最新の法改正情報や手続きに関する情報を提供
  • 事務所のブランディング
    事務所の専門性や強みをアピール

見てもらいやすいサイト設計にする

事務所サイトに訪れた人がストレスなく情報を見つけられるように、サイトのデザインや構造を工夫しましょう。

一度作ったら終わりということではなく、効果を見て必要に応じて変更します。

シンプルでわかりやすいナビゲーション

トップページに「事務所概要」「サービス内容」「お問い合わせ」など、主要なページへのリンクを設置して、訪問した人がすぐに情報に辿り着けるようにします。

モバイル対応(レスポンシブデザイン)

スマートフォンからのアクセスも多いので、モバイルでも快適に閲覧できるデザインを採用しましょう。

直感的なお問い合わせフォーム

お問い合わせフォームはシンプルにして、必要最小限の入力項目で済むようにすると、問い合わせのハードルが下がります。

検索エンジンの対策をする

社労士事務所のホームページが検索結果で上位に表示されるためには、SEO(検索エンジン最適化)が欠かせません。

どんなに有益な情報だと思って発信しても、表示されなければ読んでもらえません。

キーワードの選定

ターゲットとなる顧客が検索しそうなキーワードを選定し、コンテンツに盛り込みます。例えば、社労士であれば以下のようなキーワードを選びます。

  • 「社会保険労務士 労務相談」
  • 「就業規則 作成 相談」
  • 「助成金申請 ○○県」

Google公式のSEOスターターガイドはこちら

定期的なコンテンツ更新

ブログやニュース記事を定期的に更新すると、検索エンジンの評価を高めることに役立ちます。

内部リンクの活用

関連する記事やサービスページへリンクを貼ることで、訪問した人の滞在時間を延ばす効果が期待できます。

良質なコンテンツを作成する

社労士の事務所サイトを訪れる人には目的があります。有益な情報を提供して、訪問した人が問題を解決できるサイトにすることが重要です。

ブログ記事

業務に関するトピックを解説するブログにすることで、専門性をアピールできます。社労士であれば、次のようなテーマで記事を作成します。

  • 労働に関する法改正情報
  • 労務管理のポイント
  • 助成金の種類や活用法

実績・事例の紹介

クライアントの事例を紹介するなど、具体的な支援内容を伝えることで、問い合わせにつながりやすくなります。

FAQ(よくある質問)の設置

「どのようなサービスに対応できるのか?」「費用はどのくらいか?」といった質問をまとめると、事務所サイトを訪れた人の疑問や不安の解消に役立ちます。

SNS・広告・メディアを活用する

事務所サイトの集客を強化するために、SNSや広告の活用も検討しましょう。社労士であれば、所属する社労士会のウェブサイトや業界団体などのメディアにURLを掲載するのも有効です。

SNSの活用

SNSを活用して、ブログ記事の更新情報を発信すると、より多くの人にリーチできる可能性が高くなります。事務所サイトにSNSシェアボタンを設定しておくことも重要です。

Google広告の活用

「社労士事務所+地域名」「就業規則 作成」などの検索キーワードで広告を出稿し、直接的な集客につなげることもできます。

メールマーケティング

定期的にニュースレターを配信して、クライアントとの関係性を維持することも有効です。

複数人で管理する

事務所サイトを運用していくと、スタッフなどチームで管理をしたり、記事をライターに依頼することが出てくるかもしれません。

WordPressの場合は、使用するユーザーを追加して、複数人で管理することができます。

ユーザーの追加

管理画面のメニュー「ユーザー」→「新規追加」からユーザーを登録できます。ユーザーは権限に合わせたグループに所属します。

  • 管理者:全ての操作ができる(運営者)
  • 編集者:投稿や固定ページ、カテゴリー、タグなどを作成できる
  • 投稿者:投稿の作成や編集、公開ができる
  • 寄稿者:投稿の作成や編集はできるが、公開はできない

SSL化する

事務所サイトを訪れた人が安全に閲覧できるようSSL(Secure Sockets Layer)化の設定を行います。サイトを作成するときに行っていない場合には、必ず対応しておきましょう。

SSLとは

SSLとは、ウェブサイトと閲覧者でやり取りされる通信データを暗号化して、第三者に見られることを防ぐための仕組みです。

SSL化のメリット

  • セキュリティ強化
    通信内容が暗号化され、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ
  • SEO評価の向上
    GoogleはSSLを導入したサイトを優遇し、検索順位が向上する可能性がある
  • 訪問者の信頼獲得
    SSL対応サイトは「https://」で始まり、信頼性の証明になる

SSL導入方法

  1. SSL証明書の取得
    レンタルサーバー会社やWordPressプラグインなどのサービスを利用する
  2. サーバー設定の変更
    証明書をインストールし、サイト全体を「https://」で動作させる
  3. HTTP→HTTPSに変更
    HTTPからHTTPSへ設定変更する
  4. サイトの動作確認
    SSL化後の動作チェックを行い、エラーがないか確認する

SSLを導入することで、ユーザーの個人情報を守り、サイトの信頼性を高めることができます。

セキュリティ対策をする

ウェブサイトの安全性を確保し、不正ログインを防ぐために、セキュリティ対策を実施しましょう。

自分のところは大丈夫だろうと根拠のない油断は禁物です。厳重に対策してください。

強固なパスワード管理

  • 管理画面のログインパスワードは複雑なものに設定する
  • プラグインを導入して、ログイン試行回数を制限する

定期的なバックアップ

  • 万が一のトラブルに備えて、サイトのデータを定期的にバックアップする
  • レンタルサーバーにバックアップデータを保存する

最新のセキュリティアップデート適用

  • CMS(WordPressなど)やプラグインを最新バージョンに保ち、脆弱性を修正する
  • 使用するソフトウェアの更新を定期的に確認する

セキュリティ対策を徹底することで、ウェブサイトの安全性を向上させ、顧客の信頼を守ることができます。

効果測定と改善をする

事務所サイトの運用成果を確認して、分析と改善を継続して行いましょう。

Google Analyticsの活用

Google Analyticsを導入して、アクセス数やユーザーの動向を分析します。

問い合わせ件数のチェック

ウェブサイト経由のお問い合わせ件数などを記録して、増減の要因を分析します。

ユーザーフィードバックの収集

お問い合わせや質問などユーザーの声を集め、サイトの使い勝手やコンテンツ、情報の発信を工夫しましょう

まとめ

社労士が事務所サイトを上手に運用できれば、単なる名刺代わりではなく、事務所運営をサポートする集客やブランディングの強力なツールとなります。

目的やターゲットを明確にして、コンテンツ作成、SNSや広告の活用、効果測定を行いながら、継続的に改善を重ねることで、より多くの人に見てもらうことができるようになるでしょう。

私はここでご紹介したことはすべて取り組みました。幸い営業ツールとして効果が出るようになりましたが、そこで本業よりもウェブサイトの運営の方が面白くなってしまいました。あくまで本業をサポートする事務所サイト運営の参考にしていただければ幸いです。