社会保険労務士を目指そうとする社会人は、試験対策を独学でするか、通信講座にするか、通学スクールに通うか迷うのではないでしょうか。
私も働きながら社労士試験を目指すと決めたときには、いろいろ調べましたし、迷いました。
また、社労士講座はなかなか思うような情報が、検索でヒットしないのも苦労しました。
ここでは、働きながらでも続けられる通学型の社労士講座について、おすすめスクールと選び方をご紹介します。
社労士講座は「通学」と「通信」でどう違う?
まずは、通学講座と通信講座の違いを押さえておきましょう。
通学講座 | 通信講座 |
---|---|
校舎で講義を受ける | 自宅などで動画・教材で学ぶ |
直接質問できる | いつでも自分のペースで |
仲間と刺激し合える | 費用が抑えられることが多い |
通学講座は、次のような人に特に向いています。
- 学習ペースを保ちたい
- すぐに質問して解決したい
- モチベーションを維持したい
特に、学習リズムを作りたい人や直接指導を受けたい人におすすめです。
通学型社労士講座のメリットとデメリット
通学スクールのメリットは、主に次のとおりです。
通学スクールのデメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
自分に合った学習方法を選ぶことが、合格への近道となります。
おすすめ社労士講座の通学スクール
社労士の通学講座は、次のポイントを押さえて検討しましょう。
- 講師の質とわかりやすさ
- 校舎の立地とアクセス
- 授業スタイル(対面・Web併用)
- サポート体制(質問対応・振替制度)
- 自習室やフォロー講義の有無
- 合格実績(合格者数・合格率)
「授業のわかりやすさ」はもちろんですが、「校舎への通いやすさ」は、学習を続ける重要な要素です。
資格の大原
資格の大原は、受験指導のプロである講師陣が多数在籍し、わかりやすい講義が特徴です。
通学講座には「教室通学」と「映像通学」のスタイルが用意されています。
スクールの特徴
- 全国展開する大手資格スクールで、社労士試験の合格実績が豊富
- 初学者から学習経験者まで満足する幅広いコースが充実
- 「教室通学」「映像通学」「Web通信」など、学習スタイルを選べる
- Web講義が標準で装備されていて、いつでも受講できる
おすすめポイント
- 基礎をしっかり固めたい人に最適
大原のカリキュラムは、初学者が理解しやすいように設計されていて、段階的に知識を積み上げられるます。 - 講義の質が高い
経験豊富な講師が多く、わかりやすい解説が評判です。 - 模擬試験のクオリティが高い
本試験前に公開模擬が実施され、本試験と同様の形式で行う総合演習で得点アップを図れます。
大原の社労士講座については、こちらの記事でもご紹介しています。

LEC東京リーガルマインド
実績豊富な法律系に強いスクールです。充実したコースから自分に合った講座を選ぶことができます。オンラインサポートも充実しています。
スクールの特徴
- 通学は「Web動画」+「ダウンロード」または「DVD動画」が標準装備
- 豊富な講師陣による多様な講義スタイル
- 受講生のモチベーションアップをサポート
- オリジナルテキスト・問題集など教材に定評
おすすめポイント
- 効率的に短期間で合格を目指す人におすすめ
出題傾向を徹底分析したカリキュラムにより、合格に必要な知識を無駄なく習得できます。 - 学習サポートが手厚い
講師や専任スタッフが学習の進捗を支援し、適切なアドバイスを提供しています。 - オンライン学習が充実
Web講義のコンテンツが豊富で、全国どこでも学べる環境が整っています。
TAC
会計系に強い大手資格スクールで、社労士試験対策のカリキュラムも提供しています。講師の質が高く、豊富な模擬試験や教材が魅力です。
スクールの特徴
- 資格試験対策に特化した専門スクールで、社労士試験にも定評がある
- 豊富な過去問演習と実践的な対策が強み
- 「教室講座」「ビデオブース講座」など、学習スタイルを選べる
- 通学に便利な校舎は継続的な受講をサポート
おすすめポイント
- 試験対策を徹底的に行いたい人向け
本試験の出題傾向を熟知したカリキュラムと、合格のための戦略的な講義内容です。 - 演習量が豊富でアウトプット重視
過去問や予想問題を繰り返し解くことで、本試験での対応力を向上させます。 - 多様な学習スタイルに対応
通学だけでなく、WebやDVD講座もあり、ライフスタイルに合わせた学習ができます。
社労士通学スクールの選び方
通学スクールを選ぶときには、学習経験や目的、生活スタイルに合ったものを選び、通学のメリットを最大限に活かしましょう。
自分に合ったスクール選び
どの通学スクールにもそれぞれに強みがありますので、法律の基礎知識や資格の学習経験、人事労務の実務経験など、その人の状況や目標によって選び方が変わってきます。
授業内容とカリキュラム
スクールによって授業内容やカリキュラムに特徴がありますので、自分の学習スタイルやレベルに合ったものを選びます。
例えば、基礎重視のコースや短期集中型のコースなど、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。
講師の指導力
講師の指導力は学習の成果に大きく影響します。スクールの体験授業や説明会に参加して、講師の教え方やわかりやすさを確認してみるのもよいでしょう。
コストパフォーマンス
受講料のほかに、教材費や模擬試験の費用がかかるコースもありますので、トータルの費用を確認しておきましょう。
費用対効果を考えながら、無理のない範囲で選ぶことが重要です。
サポート体制
質問対応や個別指導、オンラインサポートの有無など、学習をサポートする体制が充実しているのが通学スクールの魅力の一つです。
どのようなサポートがあるかチェックしておきましょう。
受講生の合格実績
過去の合格実績はスクールの実力を測る指標の一つです。ただ、個人的には受講生の合格者数や合格率は参考情報であり、コースやカリキュラムが自分に合っているかどうかの方が重要だと思います。
社労士通学スクールの比較表
ここでご紹介したスクールは、どのスクールを受講しても合格を目指すことができるでしょう。
自分に合ったスクール、カリキュラムを選ぶことが大切です。
スクール名 | 特徴 | 費用 | サポート体制 |
---|---|---|---|
資格の大原![]() | 初学者向けのカリキュラムが充実していて、教室通学・映像通学が用意されている | 中程度 | 個別指導やフォロー体制が整っている |
LEC東京リーガルマインド | 法律系の資格に強く、初学者から学習経験者向けまで幅広いコースあり | やや高め | オンラインサポートが充実 |
資格の学校TAC | 講師の質が高く、アウトプット重視の試験対策や豊富な模擬試験を提供 | 高め | 模擬試験や質問対応が充実 |
スクールや講座の情報は変更になることがありますので、最新情報は各スクールの公式サイトでご確認ください。
番外編なのですが、私は会社帰りに通える6ヵ月ほどの社会人講座(今は開講していないようです)を受講しました。
働きながら資格勉強を本当に続けられるか、スクールに最後まで通えるか不安だったので、短期間で費用もあまりかからないものにしたかったからです。模試はLECで2回受験しました。
幸い本試験は1回の受験で合格することができましたが、誰にでもおすすめできるスタイルかというとそうでもありません。
周囲の受講生は試験を目指すというより、教養を磨いているように見える人が多かったので、のんびりしていました。
また、受講前に入手できる情報が少ないので、講師も講義内容も受講してみないと自分に合うかわかりません。
ここでは、学習経験者がおすすめできる通学スクールとして3校を厳選してご紹介しました。
まとめ|社労士通学スクールはモチベーション重視!
社労士試験に合格するためには、計画的な学習とモチベーション維持が欠かせません。
通学スクールは、直接講義を受けて、計画的に実力をつけることができる効果的な学習法といえるでしょう。
スクール選びに失敗しないためには、次の点に注意してください。
- 校舎の立地は妥協しない
- スケジュールに無理のないプランを選ぶ
- 講師の授業スタイルも要チェック
- 自主学習の時間も考慮した計画を立てる
社労士合格のために、自分に合ったスクールを選び、効率的に学習を進める参考になれば幸いです。
教育訓練給付制度については、こちらの記事でご紹介します。

自習室の活用については、こちらの記事でご紹介します。

参照:社会保険労務士試験オフィシャルサイト、各資格スクール公式サイト