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社会保険労務士の勉強時間はどのくらい?社会人の目安・最短・平均

社労士の勉強時間(社会人):最短・目安・平均・期間 社労士ナビ

社会保険労務士試験に挑戦しようとする人にとって、「どのくらいの勉強時間で合格できるのだろう?」ということは、もっとも気になることのひとつではないでしょうか。

社会人が時間をかけて資格勉強をするのであれば、自分の状況に合ったスタイルを見つけて、合格するまで勉強を続けられるかどうかが重要になります。

ここでは、社会人が社労士試験に合格するための勉強時間についてご紹介します。

社労士試験の合格までにかかる勉強時間は?

社労士試験に合格するためには、ある程度まとまった勉強時間を確保することが必要になります。

社労士試験の問題は法改正などの影響を受けますので、勉強期間が長くなればなるほど負担が増えるといえます。

本試験から逆算して、できるだけ短期計画で臨むことをおすすめします。

勉強時間の目安

社労士試験の合格までにかかる勉強時間として、資格スクールなどでは800~1000時間程度としていることが多いようです。

これはあくまで目安ですので、資格を目指す人の基礎知識や学習スタイルによっても、必要となる勉強時間は変わってきます。

初学者の場合

法律の基礎知識や資格勉強の経験がない人は、労働関係の用語に慣れるまでに時間がかかるので、少し長めの勉強期間が必要となるでしょう。

  • 勉強時間:1000時間
  • 勉強期間:2~3年

人事・労務系の実務経験者の場合

人事・労務系の業務や法律の学習経験がある人は、短期間で合格を目指すことができます。

私の場合は、人事部勤務で、勉強をスタートして1年半、1回の受験で合格することができました。

  • 勉強時間:600~800時間
  • 勉強期間:1年~1年半

他資格の保有者の場合

行政書士や中小企業診断士などの国家資格を持っている人は、短期間で合格できる可能性が高いです。

  • 勉強時間:500~800時間
  • 勉強期間:6~8ヵ月

1週間に10~20時間勉強する場合

勉強時間をどれだけ確保できるかによっても、合格までにかかる期間は変わってきます。

例えば、平日に毎日2時間、休日に5時間ずつ勉強できる人は週に20時間勉強することになり、1年程度で合格水準を目指せることになります。

もっと勉強時間を確保できれば、合格までの勉強期間を短縮することができます。

1週間の
勉強時間
勉強時間の例
(週)
合格までの
勉強期間
20時間平日:10時間
休日:10時間
10ヵ月~1年
15時間平日:5時間
休日:10時間
1年~1年半
10時間平日:5時間
休日:5時間
1年半~2年

社会人が確保できる勉強時間

社労士試験を目指す社会人は、基本的には勤務時間外で勉強時間を確保することになります。もちろんスキマ時間の活用も有効です。

早めに自分に合ったスタイルを見つけて、生活のなかに勉強のリズムを定着させることが短期合格の近道です。

勉強時間の目標を設定する

例えば、経験や目標によって、次のように目標を設定します。

  • 実務経験や学習経験のある人が6ヵ月から1年半で合格を目指す
    →1週間に20時間の勉強をすることが目標
  • 2~3年かけて合格を目指す
    →1週間に10時間の勉強をすることが目標

仕事の状況や合格までにかけられる費用などによって、目標設定は変わってくると思いますが、目標は高めに設定して、修正が必要になればそのときに変えても大丈夫です。

私は1年半の目標を設定しましたが、後半きつくなり、「1回目の受験で合格できなくてもいいのでは?」と思ったときもありました。

それでも、何とか目標の勉強時間をクリアして合格することができました。

社会人が勉強できる時間帯

では、社会人が勉強できる時間を具体的に見ていきましょう。

社会人は、仕事の前後や休日に勉強することになります。仕事優先の社会人であれば、普段の生活のなかから、勉強時間を確保しなければなりません。

仕事と勉強を両立するためには、早い時期に自分に合った勉強スタイルを見つけて、生活のリズムを作ることが重要になります。

平日早朝型

平日の朝は作業効率がよい時間帯といわれています。

活用法

出勤前の時間帯を使うスタイルは、時間を有効に使いたい人におすすめです。上手に活用できれば、毎日30分~2時間の勉強時間を確保できることになります。

私は残業や飲み会にも対応していたので(言い訳)、朝の勉強は、ほぼできなかったのですが、合格者には、朝の時間を有効活用している人が多いようです。

平日夜型

平日の夜は疲れていることも多く、効率は下がりますが、勉強が終わったあとは寝るだけですので、気分的な安心感があります。

私は仕事帰りに週2~3回は自習室(有料)へ直行して2時間程度勉強しました。机と椅子、パソコンがある小部屋でかなり集中できてよかったです。

休日型

休日であれば集中して勉強に時間を割くことができます。平日は仕事が忙しい人におすすめのスタイルです。

もちろん平日に勉強時間を確保できる人にとっても、休日は集中して勉強できる時間として重要です。

私は休日に集中力が続く限り勉強しました。土日の勉強時間は平均すると6~8時間くらいでした。

もちろん、予定があったり、集中できずに、ほとんど勉強しない日もあれば、10時間近くできた日もありました。

休憩時間型

固く言えば、勤務時間中は労働の義務を負っていますので、職務に専念しなければなりません。

勤務時間中に勉強はできませんが、休憩時間は原則として自由に時間を使えます。

活用法

ランチ時間などに勉強をすることはできますが、周囲に勉強していることを伝えていない人に休憩時間型はあまりおすすめできません。

移動時間型

通勤などの移動時間を有効に活用して勉強することができます。

毎日決まった時間を確保することができ、スキマ時間で勉強したい人におすすめです。

活用法

スキマ時間は短くても反復学習などには効果的です。スマホで学べる教材も増えていますので、社会人におすすめできるスタイルです。

1日の平均勉強時間(例)

社会人が1日に勉強できる時間について、忙しめの人事部勤務(私の場合)を例にしてご紹介します。

私は朝の時間を確保するのが厳しかったので、平日夜型と休日型のスタイルで勉強時間を調整しました。

平日夜も毎日ではなく、週に2~3回です。休日はできるだけ2日とも勉強するようにしました。

インプット期|6ヵ月

勉強をスタートして最初の6ヵ月は、基礎固めとして社労士講座で学んだ範囲のテキストを読んで内容を理解することに時間を使いました。

知識の確認のために学んだ範囲の過去問題集を解きましたが、正解率は気にせず理解を深めることを重視しました。

  • 平日:2時間×2.5
  • 休日:4~6時間×2

インプット+アウトプット期|6ヵ月

インプットを一通り終えると、過去問題集を繰り返して正解率を上げることを意識しました。

間違えた問題や正解しても根拠があいまいな問題は、テキストに戻って根拠を説明できるレベルまで熟読しました。

  • 平日:2時間×2.5
  • 休日:6~8時間×2

仕上げ+直前期|6ヵ月

本試験までに過去問題集は10回以上繰り返すことを目標にしていました。

目標に近づくと自信をもって解ける問題が増え、テキストを熟読する時間も減り、スムーズに進むようになりました。

  • 平日:2時間×2.5
  • 休日:6~8時間×2
スキマ時間の使い方

まとまった勉強時間を確保することが難しい人でも、スキマ時間を上手に活用して合格を目指すことができます。

  • 動画や音声でインプット学習をする
  • スマホアプリで一問一答を解く
  • 暗記カードなどで記憶を定着させる

社労士試験のポイント

どのような勉強スタイルであっても、社労士試験に最短で合格するために共通して必要なポイントは3つです。

ポイント①

基本テキストをマスターする

いろいろなテキストに手を出すのではなく、講座の教材や自分がわかりやすいと思ったテキストを重点的に学習することをおすすめします。

ポイント②

過去問題集を解く

過去問を10回以上繰り返して、正解率が8割を超えるようになれば、合格レベルに近くなっていると考えられます。

ポイント③

模擬試験を受ける

本試験前に模擬試験が実施されますので、1回は受験しておきましょう。

最新の試験傾向を知ることができますので、過去問と同様にしっかり押さえておくことをおすすめします。

まとめ|最短の勉強時間で社労士合格を目指そう!

私の場合は、平均すると平日2時間(×2.5)、休日6.5時間(×2)ほどの勉強時間で資格を目指してから1年半で合格することができました。

学習内容が日常業務と密着していたということも、合格までの期間を短縮できた理由のひとつだと思います。

社労士試験に合格するためには、満点を目指す必要はありません。勉強時間を上手に使って、それぞれの最短合格を目指しましょう。

  • 試験に出る範囲を押さえて、過去問題集を繰り返す
    基本テキスト+過去問題集で合格レベルを目指せます。
  • 学習レベルに応じて、勉強時間を効率的に使う
    初学者は基礎固めをしっかり、学習経験者はアウトプット中心など
  • 目標を設定して勉強のリズムを作る
    早めに生活のなかに勉強を取り入れることが短期合格の近道です。

それぞれが目標とする最短合格に向けて参考になれば幸いです。

自習室の活用については、こちらの記事でご紹介します。

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