Webサイトには「タイトル」が必要になります。サイトのタイトルは「名前」ですので、基本的には変更せず、長く使うことを考えましょう。
士業サイトであれば、訪問した人に事務所の名称や提供するサービスをわかりやすく伝える役割があり、SEO(検索エンジン最適化)にも影響があります。
私は社労士事務所を開業したときに、初めてWebサイトを作りました。「○○区+社労士」で検索結果の上位に表示させることができ、お問い合わせにつながるサイトに育てることができました。
ここでは、士業サイトに適切なタイトルを設定する方法について、社労士事務所を例にしてご紹介します。
事務所サイトのタイトル
士業であれば、サイトのタイトルには事務所名を使う人がほとんどだと思います。
事務所名をタイトルに入れるのは、基本なのですが、より多くの人に見つけてもらうためには、少し工夫した方がいいので、先に知っておきましょう。
- キーワードを意識したタイトル
- 読みやすくわかりやすいこと
- キャッチコピーも考える
サイトのタイトルとは?
サイトのタイトルは、Webサイトの「名前」だと最初にお伝えしましたが、サイトのタイトルは、ブラウザのタブや検索エンジンの検索結果に表示されます。
例えば、検索エンジンで「東京 社労士事務所」と検索したときに、検索結果のリンクに表示される部分がサイトのタイトルにあたります。
SEOにおける役割
サイトのタイトルは、検索エンジンがサイトの内容を判断するときに、重要な要素になるということです。
ただ、事務所名をそのままタイトルにすればいいということではなく、適切なタイトルを設定することで、検索結果でクリックされる可能性を高められるかもしれません。
ユーザーへの影響
タイトルは、サイトを訪問した人が最初に目にする部分です。事務所の信頼性や専門性をアピールするためにも、適切なタイトルを設定することが重要です。
サイトのタイトル作成ポイント
事務所サイトの「名前」ですので、効果的なサイトのタイトルを考えましょう。
事務所名は決まっているのだから、それ以上、何を考えるのか?と思われるかもしれませんね。
ちょっとした工夫で、検索結果に違いが出てしまいますので、事務所の方向性に合った表現をいろいろ検討してみることをおすすめします。
キーワードを含める
Googleなどの検索エンジンでは、サイトのタイトルに含まれるキーワードを重視します。キーワードを含んだタイトルが有利です。
社労士事務所のホームページであれば、「社会保険労務士」「社労士」「社労士事務所」「労務相談」「地域名」などのキーワードを含んだ検索結果に表示されることが多いでしょう。
例:「○○○社会保険労務士事務所 | ○○市の労務コンサルティング」
実際に、どのようなキーワードで検索されているかは、Googleのキーワードプランナーなどで調べることができます。
訪問する人にとってわかりやすいものにする
サイトタイトルには専門用語はできるだけ使わず、一般的に誰でも理解できるわかりやすいものにしましょう。
文字数に注意する
検索結果に表示されるタイトルは最大32文字程度です。長すぎるタイトルは途中で切れてしまうので、簡潔にまとめることが重要です。
地域名を入れる
地域に密着したサービスを提供する社労士事務所の場合、「○○県」「○○区」などの地名をタイトルに入れると、地域検索での上位表示につながりやすくなります。
サイトのタイトルを設定する
サイトのタイトルを設定するには、事前にしておく準備があります。ここでは初心者でも構築から運用まで簡単にできるWordPressを使って説明していきます。
サイトのタイトル設定は、WordPressの準備ができてから進んでください。
WordPressの事前準備については、こちらの記事でご説明します。

WordPressの準備ができたら、管理画面にログインして設定を行います。
難しいことはなく、「一般設定」の画面で必要な情報を入力するだけです。
一般設定の情報を入力する

管理画面の左側がメニューです。サイトタイトルは、メニュー「設定」→「一般」をクリックして、表示される「一般設定」の画面で設定することができます。
あるいは「外観」→「カスタマイズ」からも設定できます。「サイト基本情報」を開いて、「サイトのタイトル」と「キャッチフレーズ」を入力します。
「公開」ボタンをクリックして設定完了です。
タイトルの入力
社労士事務所であれば、「サイトのタイトル」欄に事務所名を入力します。
例:「○○○社会保険労務士事務所」
キャッチフレーズの設定
キャッチフレーズとして、事務所サイトの簡単な説明を設定することができます。
事務所名だけで、差別化を図るのは難しいので、キャッチコピーで事務所をわかりやすく伝えることがポイントです。
例:「DX時代の労務管理はお任せください」
プラグインの機能
専用のプラグインを導入することで、より詳細なタイトル設定ができるようになります。
フォーマット:「事務所名 | 地域名 | サービス内容」
例:「○○○社労士事務所 | 東京 | 労務相談・就業規則」
サイトアイコンを設定する
「サイトアイコン」に事務所のロゴを設定することで、サイトのブランドイメージを強化し、訪問した人に統一感のある印象を伝えることができます。
サイトアイコンはブラウザのタブに表示されますので、事務所のブランディング効果を高めるためにも、ロゴを準備して、設定することをおすすめします。
設定していないと、WordPressやテーマのロゴが表示されますので、事務所サイトとしての印象は、あまりよくないと思います。
ロゴの準備
ロゴ画像を準備しましょう。「サイトアイコン」の設定には、512×512px以上の正方形の画像をアップロードする必要があります。
背景が透明なPNG形式を使用すると、さまざまなデザインに適応しやすくなります。
ロゴの設定
WordPressの管理画面にログインして、左側のメニュー「設定」→「一般」から設定できます。
「外観」→「カスタマイズ」からも設定できます。
「サイト基本情報」を開いて、「サイトアイコン」に、準備したロゴ画像をアップロードします。
ロゴの編集
アップロードの後、ロゴのトリミングやサイズ調整を求められる場合があります。
テーマによっては、ロゴの表示サイズを自由に変更できる場合もありますので、プレビューを見ながら適切なサイズに調整しましょう。
ロゴの設定が完了したら、「公開」ボタンをクリックして変更を保存します。これで、サイト上にロゴが表示されるようになります。
テーマによるロゴ設定の違い
WordPressのテーマによっては、ロゴの位置や表示方法が異なる場合があります。
一部のテーマでは、ヘッダーの中央にロゴを配置したり、ナビゲーションメニューの横に表示させたりすることができます。
適切なサイズのロゴを準備して、設定画面から簡単にアップロードできますので、ぜひ実践してみてください。
社労士事務所のロゴについては、こちらの記事で詳しくご紹介します。

士業サイトにおすすめのWordPressテーマは、こちらの記事でご紹介します。

サイトのタイトルについての疑問

サイトタイトルを変更したいけど、検索結果に影響するかな?
サイトのタイトルを頻繁に変更すると、検索エンジンの評価がリセットされる可能性があるようです。そのため、一度決めたタイトルは変更しない方が望ましいといえます。

キャッチフレーズは必ず設定すべきですか?
事務所名をサイトタイトルにする場合、他の事務所と区別が難しくなる可能性があります。
キャッチフレーズを設定することで、事務所の特徴を伝えることができますので、できるだけ設定することをおすすめします。
必要なければ、空欄にしても問題ありません。

サイトのタイトルを変更したのに反映されない。どうすればいいのだろう?
検索エンジンのキャッシュが更新されるまで時間がかかるので、数日から数週間待つ必要があります。
早く反映させたい場合は、「Google Search Console」を利用して再クロールをリクエストする方法がありますが、必ずしも反映されるとは限りません。
まとめ
士業サイトのタイトルは、訪問する人の印象や行動に大きく影響する重要な要素です。
適切なサイトのタイトルを設定することで、検索エンジンの上位表示に効果があります。表示されたなかから選ばれて、訪問してもらえるような事務所サイトのタイトルを設定しましょう。
事務所運営の戦略に合った最適なタイトル設定の参考になれば幸いです。