社労士は、紹介や口コミで顧客を獲得してきましたが、時代は変わり、Webを活用した受注が主流となっています。
士業やコンサルタントの競争も厳しく、地域だけでなく、全国規模で差別化が求められるようになりました。
ここでは、社労士がWebを使って、成果を上げるための方法についてご紹介します。
社会保険労務士のWeb活用とは
多くの士業がWebを活用するようになり、自ら発信する社労士が成果を上げるようになりました。
Webで集客設計する
社労士など専門家を探すのに、Webを見るのは、必要な情報を得ようとするからでしょう。
Webは広告・宣伝だけでなく、営業活動の基盤として、安定した顧客獲得の仕組み作りにつながります。
社会保険労務士がWebで顧客を増やす基本
社労士がWebで顧客を獲得するには、「Webサイト(ホームページ)」「SEO対策」「SNS発信」が重要になります。
この3つを強化して、見込み顧客が事務所を「見つけて、選ぶ」流れを作ります。
顧客獲得の3本柱
Webの活用は、社労士としての信頼を伝えるための営業活動といえます。
中心となるのが、3つの方法です。
Webサイト(ホームページ)
信頼を得るための「事務所の看板」となります。
- いつでも閲覧できる
- 最新情報を発信できる
- 問い合わせ窓口になる
- 信頼を証明するツールになる
SEO対策・広告
検索上位に掲載されることで、相談や問い合わせを獲得しやすくなります。
検索エンジンからの流入を増やすには、広告を表示して、クリック率を高めることもできます。
- コンテンツの質と量を改善する
- 適切なキーワードを選定する
- 集客ページを強化する
- リスティング広告、ディスプレイ広告
SNS発信
ホームページに訪問してもらうには、集客導線を構築することが重要です。
継続することで、見込み顧客の獲得・醸成を行います。
- X(旧twitter)
- YouTube
社会保険労務士のWebサイト
顧客獲得にWebを活用するのであれば、やはりホームページは基本となります。
社労士としての実績やサービスの詳細を紹介することができます。
「どんな社労士なのか」「どんなサポートができるのか」を伝え、信頼を得ることに役立ちます。
サイトに掲載するページ
ホームページには、掲載したいページを作ることができます。
社労士サイトでは、以下のようなページがあるとよいでしょう。
- プロフィール・事務所概要
→経歴や得意分野を具体的に掲載して信頼につなげる - 業務内容・サービス紹介
→訪問者の課題を解決できる方法をわかりやすく伝える - 実績・お客様の声
→この事務所に頼んで大丈夫という安心感 - お問い合わせフォーム
→電話やフォームなど複数の手段を設置する - お知らせ(ニュース・ブログ)
→継続的な発信やSEO対策として有効
- 顔や事務所の写真で安心感UP
- 解決できる問題を具体的にする
- 効果・メリットとわかりやすく伝える
社会保険労務士のSEO対策・広告
SEO対策と広告は、Webサイトに顧客を呼び込むための重要な施策です。
社労士は地域性を打ち出すことも有効です。
SEOの例
地域+サービス
- 「○○市+社労士+就業規則」
- 「○○県+社労士+助成金」
など、地域と業務内容のキーワードで検索上位に表示されることを目指します。
実際に、どのようなキーワードで検索されているかは、Googleのキーワードプランナーなどで調べることができます。
キーワード
ブログでは、検索されやすいテーマの記事を発信して、蓄積していきます。
自然に見込み顧客が訪問する流れを作ることが目標です。
キーワードにもよりますが、ある程度、時間はかかると思っておいた方がよいでしょう。
Googleビジネスプロフィール
無料で登録できるGoogleのビジネスプロフィールを作成することで、検索やマップでの露出が増えます。
広告の例
リスティング広告
検索エンジンにおいてキーワードに連動して検索結果に表示されるテキスト型の広告です。
代表的なリスティング広告は、GoogleとYahooが提供するサービスです。
- クリック課金制
- 低コスト/入札制
- 効果の検証可能
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像や動画などの広告です。
受注より認知度を高めたい場合に有効といえます。
- 人気のあるサイトでは多くの流入が期待できる
- 閲覧者を絞り込める
- 出稿には時間がかかる
社会保険労務士のSNS発信
SNSを活用することで、顧客、見込み顧客、潜在顧客と継続的につながることができます。
目的別に使う
SNSにはそれぞれ特徴があります。目的に合ったメディアを選んで、自社コンテンツを展開します。
SNSの種類は多くありますが、社労士業務やコンテンツの発信では、以下のメディアが代表的といえるでしょう。
X | YouTube | |||
---|---|---|---|---|
特徴 | ・短文投稿が中心 ・リアルタイム性が高い | ・写真や動画の共有 ・ブランドのマーケティング利用 | ・つながり重視 ・ビジネス利用も多い | ・動画共有 ・広告収益 |
コミュニケーション | 深まりづらい | それなり | 深まる | それなり |
目的 | 拡散させる | ビジュアル重視 | 関係性を深める | 動画で伝える |
Webサイトへの導線を作る
SNSでホームページの集客用ページやブログを自然に案内して、SNS→HP→問い合わせの流れを作ります。
- 露出を増やす
- 読者を増やす
- 関係性を作る
- 信頼・評判を得る
- 集客導線を構築する
社会保険労務士がWeb集客を始める注意点
Webを活用した集客は、社労士に限らず、主流となっていますが、簡単ではありません。
営業活動として、時間と費用をかける価値はありますが、プロに依頼するのも選択肢のひとつです。
よくある失敗例
最初から成果を出すのは難しいかもしれません。
社労士業務と両立して、継続するには、現実的な運用をすることが重要です。
Webの活用チェック
Webを活用して、顧客を獲得するためのチェックをしてみましょう。
項目 | チェック |
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集客のためにWebを活用していますか? | □ |
これまで複数の集客方法を試していますか? | □ |
事務所の強みを整理できていますか? | □ |
Webで発信する専門領域は決まっていますか? | □ |
信頼されるためのプロフィールを準備していますか? | □ |
中心となるWebサイトを整備していますか? | □ |
Webサイトを案内するためにSNSを活用していますか? | □ |
見込み顧客を得るためにブログを活用していますか? | □ |
広告からアクセスを集める方法を知っていますか? | □ |
まとめ|Webを活用して社労士の安定集客に!
Webを活用すれば、すぐに集客できるわけではありません。さらには、集客できれば、自動的に受注できるわけでもありません。
私は社労士サイトをいくつか作り、集客は順調だったのですが、受注は簡単ではありませんでした。
それぞれ得意不得意があると思いますが、Webの活用が欠かせなくなっていることは間違いありませんので、適切な方法で、継続していくことが重要です。
社労士として信頼され、受注を獲得することを目指して設計していきましょう。